木口小平 きぐちこへい

20100811.jpg大日本帝国陸軍歩兵第21連隊は宇品港から出発し、1894年(明治27年)6月27日に朝鮮仁川に上陸する。7月29日午前3時清国軍と成歓で対峙し、午前7時30分までの激戦によって清国軍を壊走させた。この戦いによって木口の属する第12中隊の中隊長松崎直臣大尉は戦死、松崎大尉は日清戦争の戦死者第一号という。この戦闘中に木口は突撃ラッパを吹いている最中に被弾。銃創により出血し倒れ、絶命した後も口にはラッパがあったという。

尋常小学校修身書より

キグチコヘイハ テキノ タマニ
アタリマシタガ、 シンデモ ラッパヲ
クチカラ ハナシマセンデシタ

私は学校で習った記憶もないし、周りで話になったこともありませんが突然今日思い出しました。多分子供のとき戦争に行ったことのある父から聞いたのだと思います。自分の息子が21歳で死んだら、軍神といわれても、全然うれしくも名誉でもないと思います。

必死剣鳥刺し

336273view001.jpg タイトルで岩にぶつかる大波の中に、東映の三角マーク。久しぶりの「時代劇は東映」にふさわしい本格時代ドラマでした。東北海坂藩は美しい山々に囲まれ、雁が行き、鶴が舞い、武士である役人は質素にまじめに、凶作にあえぐ農民は無力なままの、江戸時代をカメラはとてもきれいに俯瞰しています。
 近習頭取、兼見三佐エ門は場内で御前能舞台鑑賞後、女ながら悪政を吹き込み、殿のブレーンどころか藩政を仕切るゴージャス系の愛妾を場内で刺殺してしまいます。
 映画はそこから遡り、前年に病で妻を亡くした、兼見三佐エ門は生きることに積極的でなく、いつ死んでもいいやと思いながらも、いつしか愛を取り戻していく中、中老岸部一徳の策略にはまっていく。
 ラスト15分位、以外と農民のことを思っていた別家吉川晃司との対決を収めたとたん、中老と殿に裏切られ、深手を負い、絶体絶命のなか、驚愕の必死剣鳥刺し。やり切れません。
 腰の入った殺陣、本絹の豪華な着物の衣擦れ、突っ込みようのないお茶らけなしの、まじめな豊川悦司。中村吉衛門、松方弘樹を継ぐ、正統時代劇スターの仲間入りです。

Inseption インセプション

01.jpg 「人は寝てる間は、夢を現実だと思っている」として、睡眠中の潜在意識に入り込み、そのアイデアを守る,又は盗む、泥棒?がディカプリオ。夢の中で、また夢をみて、そのまた夢をみるという、三階層の深層意識は、夢なのか現実なのか、登場人物さえも分からなくなってしまうので、彼は独楽をアクセサリーとして持っていて、自分の存在を確認します。「シャッターアイランド」でも、持っていればよかったのに。
 街が折りたたまれるシーンや、波打ち際で廃墟のビル郡が崩れ落ちる場面など、マトリックスから更に進化するCG技術はどうやって作ったのか分かりません。
 脚本、監督はクリストファー・ノーランという人で、「ダークナイト」の「成功体験がないヒーロー、ネガティブなのに挑戦し続ける悪役」、「「インソムニア」でも不眠症の刑事がフラッシュバックの症状があって統合失調症気味ヒーロー」など観客に始終不安感を持たせたまま、爽快感を与えないまま、打っちゃりで幕を下ろされてしまうという、近いうちに誰にも覚えられるようになりそうな、天才です。

川越浅間神社 初山

DSC00662.jpg DSC00656.jpg                  7月13日 浅間神社(せんげんじんじゃの夏祭りである初山(はつやま)が行われました。
 江戸時代から続く
富士山信仰で、遠く駿河までお参りに行けない人々が、この神社に足を運び、冨士の噴火口を現した池にお賽銭を投じて、安産や開運を祈願してきました。
 富士山信仰は、日本一高い山なので、川越だけでなく富士山が見える地方ならば、関東、近畿どこにでも存在しています。〇〇富士とか富士塚といった、人工的なミニ富士山が見晴らしの良い土地に数多くあると思います。

 その年に結婚した花嫁や、子供の産まれた夫婦がお礼に参拝し、子供は参拝記念におでこに朱印を押してもらいます。
 夏の疫病を追い払い、健やかに過ごせるようにと、名前を入れた団扇をあんころ餅と一緒に仲人や親戚に配る習わしが今に伝わっています。
 仙波囃子連様より お囃子の舞台幕、半纏を作っていただきました。

旗ヶ岡八幡神社例大祭

名称未設定 1.jpg 

旗ヶ岡八幡神社は品川区旗の台にあり、荏原町駅の隣です。春に都一中の浄瑠璃を聞きに行ったのと同じ街でした。9月第二土日曜日に例大祭があります。昨年は、荏原町町会、中延6丁目町会も参加し、合計7町会の連合渡御です。コースは、三間通りの西、稲荷通り、中原街道から、今までどおり、三間通り旗の台4丁目の東の端で折り返し、途中から池上線旗の台駅方向に向かい、旗の台東口通りが終着です。昨年は中延5丁目町会の旗ヶ岡睦会様より半纏のご注文をいただきました。二町会の結束を表現した美しい背紋です。

米寿祝い

100-88.jpg 100_18.jpg   日本人の平均寿命は世界一です。しかし長生き出来ることが幸せだと思えた時代から、最近では長生きのリスクなんて言葉まで聞かれます。日本人は東欧圏より少ないものの、年間30.000人以上も自殺者が出る下向きの国になっているのかも知れません。ギャンブルのように幸せのパイは定量であって、他人の不幸があって自分の幸せがあるというものでは断じてありません。
 最近、母上のお祝いにこのような手拭のご注文がありました。なんという幸せなご家族でしょう。
 自分が88歳、100歳になったときに、手拭を作って贈ってお祝いしてくれような家族、身内がいてくれれば最高ですね。

米寿、百寿祝いの良い意見がありましたので紹介いたします。

 ・みんなが自分のために集まってくれた
 ・自分の人生が無駄ではなかった。(みんなに自分の人生を認めてもらえた。)
 ・自分からこんなに多くの子孫ができた。(自分の存在価値)

 見ているだけでも幸せな気持ちになりますねー。

セックスアンドザシティー2

w970473777-view.jpgT1T2T3と同じようにSATCと表示されてもわかるくらいによく目にします。アメリカ人女性の40から50代が消費文化社会の最大ターゲットなのでしょうか。良くも悪くも、健康的というか、アブラ(バター)っぽさたっぷり、最近のスポーツ用語で言う、体幹がしっかりしています。日本女性が、手袋して日傘さして、美白、痩身に励むのと対をなしています。
 1の時はニューヨークの街の中で、ホームドラマでしたが、今回スポンサー特にサウジ、アパレル業界がたくさんついたのか、アブダビロケがメインです。派手なリゾートファッションを次々に見せるために、街中だけでは収まりきれないのでしょうか。スタイリストも有名人だそうですが肌を隠す衣装は無理目かなー。
 コミカルなせりふ回しがうまくて、2時間半以上中弛みがありませんが、モラルなき中年から、終わり頃、SJPキャリーのキスシーンからは妙にコンザバな展開となり、旦那に怒られついでに、ダイヤモンド贈られるところなんか、映画を観た女性が、妙な悪い確信を持ちそうで不安です。
 結婚式で、ライザミネリがキャバレーのシーンを踊っていました。さすがアカデミー女優。ペネロペクルスもチョイ出。ゲイの男たちを含めて、男たちは皆、清潔で純情で金持ちです。コントラストの強い、ハイテンションな楽しい映画でした。

椿庵のどら焼き

noren_27.jpg 志木市柏町には「日本レダリー」という工場がありました。1953年に米国と武田薬品の提携で、当時の最先端の特効薬であるペニシリンを製造する会社であったそうです。数年前に終了して現在はマンションになっていました。
 工場への道路入り口に、お茶屋の老舗「大島園」があります。その左脇に、このたび「椿庵」という和菓子屋が開店しました。女将はまだ二十代のお姉さんです。ウリは店頭で製造販売する「どら焼き」です。
 どら焼つくりの現場を見ると、前に見たクレープ屋の雰囲気です。加熱した銅の円盤に、カステラの基?を垂らして焼き、つぶし餡を挟むといった感じです。
 あんこはテリが良く出て、親戚一同大満足でした。わらび餅、羊羹も期待できそうです。
 暖簾も女将のデザインです。ピンクの綿紬と麻でご注文いただきました。

レギオン

336520view001.jpg                                  Legion リージョン 軍隊とか部隊だそうです。映画館のポスターがあまりにかっこいいので、つい観てしまいました。先週の「パリより愛をこめて」の口直しのつもりで観たのですが結果的に二週続けてノーゴールでした。
 神は、人類が悪いことばかりするので、過去に大洪水で世界を清算しました。今日また、人類を滅ぼそうと多くの天使たちを地上に遣わせ、神に忠実な天使たちは実行してゆきますが、一人?慈悲を持った大天使ミカエルだけが、人類の救世主となる赤ちゃんを守ります。 
 「エクソシスト」「フロムダスクティルドン」「ターミネーター1」「ハムナプトラ」「ベルリン愛の詩」など誰でも知ってるシーンをデジャブのようにフラッシュバックしてお得感?があります。大天使ミカエル、ガブリエルって、羽つけただけじゃんという突っ込みもあります。
 密室空間というか食堂一軒まわりだけの物語なので低予算で作ってはいるが、冒頭に聖書からの引用があったので、キリスト教徒には訴えるものがあるのかなとも思いましたが、日本の坊さんの説教と同じく一日一善程度のものでした(失礼)。

パリより愛をこめて

 最近では短め100分くらいのアクションムービーです。はかどらない小説(閃光)読んだ後に観たので、軽いアメリカTVドラマのようでした。ジョントラボルタは1954年年生まれ、サタデーナイトフィーバーの時とは全く別人の俳優です。「太陽に吼えろ」の石原裕次郎が座ったままの浮腫んだ係長より、はるかに活動的ではありますが、スカーフで首の皺さえ隠して、100kgのボディーで、屋根を滑り降り、腕だけで懸垂、ちょっと走るなどアクションするほどのキャラだったのかなーと思いました。スティブンセガールだってやっているのだから、アメリカではヘビー級スターが活躍出来る素地があるのですね。パリが舞台ですが、アメリカ人は、フランスを解放してあげたという自負があるのかなと思います。タイトルに何でパリをつけたのだろう?傍目にフランスではこの映画は上映されないだろうなー。フランス役人に喧嘩売っちゃてるし。だったら日本は、アジアはどのように思われているのかなー。考えさせられる映画でした。
 ところで 今回もRPG出てきましたねー。 

 

 

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