2013年2月アーカイブ
1953年、CIAがMI6と共謀してクーデターを起こし、モサデク政権は崩壊。事実上亡命状態にあったパーレビ国王が復権し、以後米国の強力なバックアップの下、上からの改革で経済成長を目指す開発独裁を進めていく。次第にイスラム原理主義が復活してきて,ついに1979年1月、パーレビはイランの地から逃げ去り、米国への入国を希望する。 そして、亡命していた宗教指導者ホメイニ師が入れ替わるように2月に15年ぶりに帰国しイスラム革命が成立、11月4日、米国大使館にパーレビの引き渡しを要求する国民が大挙押し寄せ、52人の外交官や海兵隊員などを人質としたのであった。
そのなか運良くカナダ大使館に逃げこんだ6人のアメリカ人は、CIAのアルゴ作戦のもと、映画のスタッフに扮して空路脱出し,逃げ切る。ストーリー自体は大したことはないが、追うイランの諜報部隊、シュレッダーで裁断後の人海戦術での復元、空港での追撃、ストーリーのハラハラ感がたまらない。ベンアフレックのハンサム顔がヒゲだらけで隠れて甘さが出なくてよかった。
春の訪れを告げる、大きな行事のひとつが3月3日の「桃の節句」。
その起源は平安時代までさかのぼります。
もともと昔の日本にあった5つの節句のひとつ
「上巳(じょうし)の節句」が、
現在の「ひな祭り」、いわゆる桃の節句になりました。
平安時代、この「上巳の節句」の日には薬草を摘み、
その薬草で体のけがれを祓い、健康・厄除けを願ったといいます。
また「上巳の祓(はら)い」といって、3月3日に陰陽師を呼び、
お祓いをさせ、自分の身に降りかかる災難を、
自分の生年月日を書いた紙の人形(ひとがた)に
移らせて川に流しました。
この厄払いの様子は、今でも下鴨神社で行われる、
「流しびな」の行事に再現されています。
この風呂敷のサンプル品は関東と違い京風で「お内裏さま」が左右入れ替わっています。
イギリスの作家リー・チャイルド原作のハードボイルド小説「ジャック・リーチャー・シリーズ」を映画化したアクション大作。久々に大藪春彦の小説を読んだような爽快な映画でした。トムクルーズがグリーンベレー上りの武術、射撃、車の操縦、たぶん飛行機の操縦にも優れ、家庭、家、車、クレカ、携帯電話を所有しない「流れ者」といのが、現実離れした昭和初期のヒーローな感じがする。
小説が基なので、生活感はなく、服は始めから最後まで同じボタンTシャツ、ネルシャツ、皮ジャン、ジーンズの着たきり雀である。荷物は持たない主義なので、モーテルで自分で洗濯する。
車ももちろん自己所有でなく、借りたり、脅し取ったもので、すべてボコボコになるまで使い倒す。敵味方ともほとんど70年代の大排気量の脳天気なスポーツカーで、日本国内のほうが在庫が多そうな車種である、空力無視の、ボトルライン型、前低後高のホットロッド型、ウイルは小さめでラディアルでない扁平タイヤを履いている。ポスターにもあるシボレーシェベルSSは7400ccだそうで、環境だ、エコだと騒ぐ直前の小型クラスが5m超時代最後のベストセラー車である。
クライマックス場面が採石場というのも日活風で、M.I.ほど金もかからず、年齢に縛られることもなく、クリントイーストウッドのようにタフガイ路線で、これからシリーズ化が予想される娯楽物です。