2021年12月アーカイブ

 IMG_2481.jpg         七 五三  撮影をはじめとした和装専門の古民家フォトスタジオが川越市喜多町に営業を始めました。
 店舗となる建物は、今から100年前、初代川越市長に就任した、綾部利右衛門が住んでいた綾部家です。
 川越市の景観重要建築物の指定がされ、出桁や格子の職人技の美しい商家です。その後、喜多町会館として使われていましたが、市の古民家活用オーディションに応募採用されたのが、STUDIO KOYA KAWAGOEです。
 喜多町は川越観光の中心地であり、連日たくさんの人出でにぎわう蔵の街は、和装が似合う街で、レンタル着物を借りて、下駄や草履で闊歩する若者がいっぱいです。KOYA KAWAGOEは特に子供の和装をたくさん揃えてあり、親子でハレの家族写真を撮るのにぴったりの写真屋さんです。
 黒いひさしに白壁の家に、大きな幕を張りました。店内の白を基調にした造作も、ほとんどオーナーがDIYで作成して、古い建物に、モダーンな内装という、これからの古民家再生の一つの潮流を感じさせます。
https://coya-kawagoe.jp/
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 川島町では、四方を川に囲まれた特徴的な地形から昔から稲作が盛んでした。
その稲作のかたわら、田んぼの畔に大豆を一緒に栽培していました。というのは、大豆はやせた土地でも十分に育つという特性があることと、空いた土地の有効的な利用をするという理由からです。
田んぼの畔で栽培するので、通称「たのくろ豆」とも呼ばれています。

 秋になり肌寒くなってきた頃、この豆は収穫されます。各家庭では、収穫したばかりの豆をすり鉢ですり、呉汁を作っていました。
呉汁食べたさに豆の収穫を楽しみにしていたというお年寄りの話もあるほどポピュラーな郷土食で、冬場の貴重なタンパク源でもありました。

「かわじま呉汁」とは、「呉汁」をもっと美味しく食べられるように、という観点から開発した川島オリジナルの呉汁です。
たっぷりの野菜と芋がらのシャキシャキ感が最大の特徴で、農村の旨味と栄養がこの一杯に凝縮されていますので、最後の一滴までお楽しみいただける料理です。
 
 私の祖父が川島町の出身でした。子供のころ、この呉汁を家で作って食べたことがあります。大きなすり鉢で大豆を擦るのが私の役目です。夏の「すったて」とともにマイソウルフードです。
60*180cm  テトロンポンジ 防炎加工

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