2020年12月アーカイブ

千曲市稲荷山自衛団ろ組分団(半纏)

稲荷山自衛団.jpg   消防団とは、消防本部や消防署と同じく、消防法に基づき、それぞれの市町村に設置される消防機関です。
 消防団員は、自分の本業を持ちながら活動を行っている非常勤特別職の地方公務員で、「住民の安心と安全」を守る重要な役割を担います。大規模災害時に地域を守るのは、警察や消防署でなく、地理地形に精通し、即時に対応でき、共助の要である消防団です。
 
 稲荷山自衛団の歴史は古く、明治16年に発足した自主防災組織です。現在、10代20代から60代まで140人ほどが所属しています。本部の下に、「い組」「ろ組」「は組」「元組」と、担当地域ごとに、4つの分団があります。特に、火事に備えて年に2回の防災訓練では、放水訓練や、消火栓や消化器の使用方法の確認を繰り返し行っています。また、年に1回、地域内の消化器や消火栓のホースを見回りし、異常がないかを確認し、問題があった場合は速やかに対応しています。いざ、火事が起きた際には、初期消火を念頭に行動します。また、消防署や消防団が現場に到着したあとは、仕事をしやすい環境を整えるべく、現場に近づこうとする人々の整理などを担当します。

 1月の「どんど焼」、8月の「お花市」、9月の「治田神社のお祭り」など、火を扱う行事や、人が集まるイベントでは、率先して、火を警戒し、管理にあたっています。そのほか、4月と12月には、夜の町を数人で警戒して歩く「夜警」も、伝統として行っています。黒いはっぴを着て、拍子木と提灯をもって、夜の9時から、2人から4人で、担当地域を練り歩いていきます。 
 
 現在所属している団員にも、家族や仕事があります。しかし「地域を守る」という使命感を持って、職場や家族の協力を得ながら、自分の活動できる範囲で地域を守るため頑張っています。
 消防団員の減少と高齢化に歯止めをかけるため、「あなた」の力が必要です。

 半纏 着丈85cm 黒地白抜き 生地は79A 腰に帯が縫い付けてあります。

荒木流軍用小具足(風呂敷、手拭い)

千葉明.jpg荒木流.jpg    敵の不意の攻撃に対して、一瞬を置かず居合わせて抜刀し、鞘離れの一刀で勝負を決める剣技が居合です。『居合』は双方抜刀した状態からの勝負である『立合』の対義語であり、「居」は"座った状態、立った状態、構えない状態"における"居ながらにして"を指し、「合」は"応じる、対処する"を意味します。すなわち、居ながらにして通常の状態である納刀状態から対処する剣技で、抜刀後の構えから始まる剣術とは異なります。納刀状態から応じる初太刀の「抜き付け」が居合の本質であり、初太刀が不十分であれば後に続く太刀打ちが優れていても居合の観点からは評価されない。納刀状態からの初太刀は極めて重要とされています。

 荒木流は初代荒木夢仁斎源秀縄がこれをはじめ、第四代赤羽一間多源信隣が 文化五年(西暦1808年)に荒木流軍用小具足として、棒、居合、長刀、捕手、柔、縄、太刀、槍、乳切木などの多種武術を取り入れた総合武術として後世に伝えてきました。特に居合においては、大小を用い、当流の生まれた戦国時代を 反映して、下からの斬り上げや、冑や陣笠をかぶる想定の中伝の業など、より実践的な業が多く残る特徴ある居合として現在も学ばれています。

 日本固有の文化を形成してきた剣の道の神髄を、居合道と古武道を通して、古からの教えを基に技と精神を道友と共に学び鍛え合い、時代の要求に応えられる形に昇華させ、後世に伝えることを目標に掲げて精進しています。私達の道場心剣会は横浜市権太坂に本部を置き、荒木流・夢想神伝流居合道を主体とし、さらに道場創始者である松尾剣風先生が残された古武道を加えて修練することにより、日本古来の武道精神の機微に触れ、古武道保存と流儀を継承すべく、研鑽、精進を重ねています。
 
       伝書保存資料は巻物一巻(荒木流軍用小具足)で技の伝承はいずれも口伝です。

                        代表師範 千葉 明

 

 風呂敷 二四幅 約90cm幅 ブロード

 手拭い 100c、 特岡

 心剣の揮毫は元内閣総理大臣池田隼人氏です。全日本居合道連盟の創立者であり初代会長です。 

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