2024年11月アーカイブ

今成囃子連(半纏)

今成囃子連.jpg  今成は古くからある地名で、川越市街地の西部に位置しており、最近まで田園地帯でした。また、西に入間川が流れ、晴れた日には富士の勇姿や、秩父連山を臨むことができる自然環境に恵まれた地域です。中でも、夕焼けに染まる富士山のシルエットは見事なものです。
 また、背紋にある田面澤(たのもざわ)は、かつてこの地域一帯の村落の由緒ある呼称で、昔東武東上線の終着駅でもありました。
 小村井流の囃子は、戦前に現在の川越市久下戸から伝えられたものです。
 天狐は、今にも跳ねてゆきそうな、本物と見まごうばかりの仕草に加えて、メリハリを効かせた俊敏な動きに、神の使いとしての威厳を感じさせます。
半纏 綿紬 着丈100cm

入間鳶組合(手拭い)

入間若鳶.jpg  高所を軽やかに移動すり様を鳶(とんび)に見立てたという説もあれば、「鳶口(とびくち)」という道具に由来する、とも言われています。鳶口というのは、長さ1.5~2mほどの棒の先に、鉄製の穂先を付けた道具のこと。

 鳶職人はふだんから足場を組み上げる材木を、鳶口を使って引っ張りあげたり、鳶口で縛り縄を切って足場を解体していました。いわば鳶口は、鳶職人にとって、片腕とも呼べるなじみぶかい仕事道具であったのです。

 したがって火事のような有事の際には、おのずと相棒である鳶口を使い、消火活動を行い人命を守ったのでしょう。

 このように鳶口は鳶職人のトレードマークのようなもの。いつの間にか、名は体を表すかのように、「鳶職人」と呼ばれるようになったのです。

 最初に現場入りし、最後に現場を去ることから、「建設は鳶に始まり鳶に終わる」とも言われる大切な仕事。建築を、街並みを、そして風景をつくり上げる誇りと心意気は、今も変わらず受け継がれています。
 英語ではsteeplejackとか、最近ではスパイダーマンと呼ぶそうです。
手拭いは特岡という生地を紺で染めました。100cm

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