大統領の執事の涙

batora-.jpg                                    1953年、 40年前にカリフォルニア州バークレイに行った時、黒人も白人も、私黄色人種も何等差別されているとも感じずに町を散策し、店にも臆せず入ることが出来た。私は何も知らない私は自由な国、希望の国アメリカの綺麗なところだけを見てきただけに過ぎない。
 1920年代、綿花畑の奴隷の子供として生まれ、父を農場主に簡単に撃ち殺されたたセシル・ゲインズは、見習いからホテルのボーイになり、幸運にもホワイトハウスの執事にスカウトされる。7代の大統領に仕えたバトラーとして白人社会で懸命に生きるセシルだが、白人のためのバトラーという職業に反発する長男は公民権運動の闘士となり、次男はベトナム戦争へ志願し戦死し、その間にも黒人社会を取り巻く差別の改善は、大統領、議会が決定しても広い国土のためゆっくりとしか進まない。 永遠になくならない人種間差別、民族差別、社会差別、男女差別を考える機会をもらった映画だった。
 1ドル硬貨のアイゼンハワーをはじめ、7人の大統領は皆、新聞、テレビの顔と特徴が良く似ていて、物まね大会のようであった。日曜日発表ののアカデミー賞には「それでも夜は明ける」が選ばれたが、多少路線が近いような気がする。日本公開はいつになるのだろう。

 

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