2010年10月アーカイブ

百田尚樹

300px-A6M3_Model22_UI105_Nishizawa.jpg                              「永遠の0」「ボックス」警察小説の面白さ以外に久しぶりにすごい本に巡り合いました。エンタメではなく、文学です。なんといっても最高の文章能力。口語体でメールを打つ自分が恥ずかしいです。好いた惚れたで不安神経症になる温い恋愛小説を書く小説家は嫉妬でいたたまれなくなるのではないでしょうか?
 ヒーローは自ら語らず、回りの近い人たちが回想しながら物語を進めます。あるときは持ち上げ、あるときは蔑む。自然に湧き起こる、共感、愛、不自然さは全くなく、ただただ読み進みます。
 絶対子供に読ませたい本です。

鯉の滝登り

1008.jpg 若い伸び盛りの俳優さんの手拭いを染めました。鯉の滝登りのようにきっと日本を代表する役者さんになると思います。

 登龍門(とうりゅうもん)とは、成功へと至るために乗り越えなければならない難しい関門のことをいうことわざ。特に立身出世のための関門、あるいはただ単にその糸口という意味で用いられる。鯉の滝登りともいわれ、鯉のぼりという風習の元になっている。流れの急な龍門という河を登りきった鯉は龍になるという伝説になぞらえて、「竜門に登った」と形容したという。

 

鉞組手拭い

201010271 .jpg                 鉞組(まさかりくみ)様より刺子半纏に続き、手拭いのご注文をいただきました。
丸に鳶、鉞と入っています。市場の魚河岸マークに似て、威勢の良い書体です。
特岡生地100cm上がりです。
 

鉞組刺子半纏

 55555.jpg はじめてこの文字を見て読める方は少ないと思います。鉞かついだ金太郎。岐阜県高山市の建設会社まさかりくみ様です。
 刺子の半纏を作っていただきました。刺子は厚みがあるため大変重い生地です。一昔前は、消防団のユニフォームといえば背中に〇消マーク、赤と黒色で災害救助、山狩り、火の用心などニュースでよく目にした方も多かったと思います。また、表面が白と黒の割合が半分づつなので、小さい文字は判読しにくいです。また染めるのに手間がかかるの高価です。しかし、これ一枚羽織っていいるだけで、周りの人に一目置かれること間違いなしです。半纏に帯を締めることが少なくなってきましたが、これには胸元近くにグルグル巻くと、いわゆるプロの雰囲気です。

風呂敷 紙吹雪

 88888.jpg江東区の共同紙工様より風呂敷のご注文をいただきました。
生地はレーヨン縮緬で、二巾という、約70cm四方です。
 柄は紙吹雪と呼ばれる、小さな正方形を全体に散らした、大変おめでたいデザインです。
 片隅に共同紙工様の商標が小さく入っています。昔あった、「ウォリーを探せ」のように紙吹雪と
同じ大きさで、、目を凝らして探す感じです。千代紙のようで、日本人なら誰でも好きになる愛らしいデザインですね

手拭 桜吹雪

88888833.jpg 西川榮子様の78歳お誕生日記念に、お嬢様よりご注文いただきました。秋の花はいろいろありますが、まだまだ元気で長生きして頂きたいと思えば、やはり景気よく桜でしょう。お年を召したら地味などと言わずに、目の覚める真っ赤でしょう。喜寿は逃しましたが、次は八十、米寿のお祝いに、どんな手拭をお作りしましょう。
 お誕生日は、お子様、孫、ひ孫そろって盛大にお祝いしたそうです。お母様はどれほどお喜びでしょう。うらやましいばかりです。榮子様、ご家族の末永いお幸せをお祈りいたします。

川越まつり

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基は川越氷川神社の例大祭で10月14.15日に開催されていました。十年位前から観光用に第三週の土日開催となりました。市役所のある大手町、「中矢組」様より衆の半纏のご注文をいただきました。立派な山車も、鳶衆がいなければ動きません。頭といわれる小和瀬様が黒い半纏です。周りの納戸色の引き締まったクルーカットの若い衆もかっこいいです。

 

 

 

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聖護院さま手拭い

08.jpg このたび信者様より、ご奉納に手拭のご注文をいただきました。白地のシンプルな柄ではありますが、聖護院の成り立ちを現し、天地の五色のアイコンが潜在意識に残ります。
 聖護院は京都市左京区聖護院中町15番地にあります。

 後白河天皇(1156-58)の皇子、静恵法親王が宮門跡として入寺されてより後、 明治維新まで37代門主のうち、25代は皇室より、12代は摂家より門跡となられた皇室と関係の深い寺院です。
しかし応仁の乱で焼失、洛北岩倉へ移ったのですが再び火災に遭ってしまいます。
その後市内烏丸今出川に建てられた伽藍も延宝の大火で延焼、同4年(1676)に旧地に復しました。
現在の建物はこの時のものですが、役行者一千三百年御遠忌を記念し、 全国の教信徒の協力を得て数年をかけ修理、平成12年に完成しました。

 山伏、行者、修験道の厳しさは想像もつきませんが、おなじみ、シナモン味の聖護院八つ橋なら皆さんご存知ですね。

十三人の刺客

336481view007.jpg 「各々方、切ってきって切りまくれ」と役所浩司が叫びます。前に見た「スリーハンドレット」とダブります。
 日本刀が、切れ味を追求するのに対して、中国、ヨーロッパは刀の重さで骨ごとたたき折るという違いは、いつ頃から始まったのでしょう。
  稲垣五郎の将軍は、今までの日本映画になかったような、悪行三昧、しかも悪運に恵まれていて、立ち回りに華を添えます。邦画はこの後、「大奥」、「桜田門外の変」「雷桜」と続きますが、百年ちょっと前まで、こんな時があったのですね。

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